
看護師は、多くの人にとって憧れの職業であり、やりがいも大きい仕事です。
しかし、その一方で、激務や人間関係の悩みから、退職を考える人も少なくありません。特に、ある特定の時期に退職者が増える傾向があることをご存知でしょうか?
本記事では、看護師が退職する時期とその背景にある理由、そして退職を考える前に知っておきたいことについて解説します。
退職者が最も多い時期は「3月」と「9月」
看護師の退職は年間を通して見られますが、特に退職者が集中する時期が「3月」と「9月」です。
- 年度末であるため、人事異動や新卒看護師の入職準備など、病院全体の動きが活発になる時期
- 仕事の区切りをつけやすいことから、退職のタイミングとして選ばれやすい
- 結婚や出産、育児など、ライフイベントの変化に合わせて退職を決意する人も多い
- 職場環境や人間関係のストレスが限界に達し、年度末を区切りとして退職するケースも
- 夏のボーナスを受け取った後、退職を検討する人が増える
- 年度の途中で一度区切りをつけたいと考える人も多く、転職活動を始めるには良いタイミング
- 新卒看護師が夏の終わり頃に仕事に慣れ始め、改めて自分のキャリアについて考える機会が増えることも影響
私は、3月に退職しました☺️年度の途中で退職すると、どうしても職場に迷惑をかけてしまうので。
退職の主な理由|なぜこの時期に退職者が増えるのか?
退職理由には様々なものがありますが、特に以下の要因がこの時期の退職者増加につながっています。
1. 激務と心身のストレス
看護師の仕事は、夜勤や残業が多く、心身ともに大きな負担がかかります。特に年度末や繁忙期は業務量が増え、ストレスがピークに達しやすいです。
2. 人間関係の悩み
職場での人間関係は、退職理由の大きな割合を占めます。先輩との関係、医師との連携、患者さんとのコミュニケーションなど、様々な人間関係のストレスが蓄積し、退職を決意するきっかけとなります。
3. ライフイベントの変化
結婚、出産、育児、親の介護など、人生の転機を迎える際に、働き方を見直すために退職を選ぶ人が多いです。
4. 給与・待遇への不満
仕事の負担に見合った給与や待遇が受けられていないと感じた場合、より良い条件の職場を求めて転職活動を始めます。
5. キャリアアップ
認定看護師や専門看護師を目指すために、現在の職場では得られない経験やスキルを求めて転職するケースもあります。
私の場合は、キャリアアップ。看護師から保健師になりたくて、公務員試験の勉強と仕事を両立して1年間がんばりました。
退職を考える前にやっておくべきこと
退職は大きな決断です。後悔しないためにも、退職を考える前に以下のことを試してみましょう。
- 信頼できる人に相談する: 職場の上司や同僚、家族、友人に相談することで、客観的な意見を得られるかもしれません。
- 休職や異動も視野に入れる: 一時的に仕事を離れることで心身を休めたり、部署を異動することで環境を変えたりすることも一つの選択肢です。
- 転職エージェントに相談する: 転職のプロであるエージェントに相談することで、自分のスキルや希望に合った求人を見つけやすくなります。
- 「なぜ退職したいのか」を明確にする: 退職理由を具体的に書き出すことで、本当に退職すべきか、他に解決策はないかを冷静に考えることができます。
自分にとって最適な選択ができるよう退職準備を
看護師の退職者が多い月は「3月」と「9月」です。しかし、その背景には、激務、人間関係、ライフイベントなど、様々な理由があります。
退職は、新しいキャリアや人生を歩むための大切なステップですが、安易な決断は避けるべきです。本当に自分にとって最善の選択肢は何か、冷静に考えて行動しましょう。
Wrote this article この記事を書いた人

あゆ
元ナース・保健師のあゆ。 元看護師・保健師で、転職5回を経て現在はフリーランスとして活動中! 看護師として働く中で、悩み続けて1年かけて退職した経験があります。その過程で、退職を切り出す難しさや、退職後のキャリアへの不安を痛感しました。 『ナースの退職お悩み相談室』では、退職を考える看護師の方々に役立つ情報や、退職代行サービスの活用法、退職後のキャリアプランなどを発信しています。皆さんが一歩踏み出すお手伝いができれば嬉しいです。