
退職代行サービスは、自分では会社を辞められない人にとって、心強い味方です。しかし、中には「使わなければよかった…」と後悔する人もいます。
後悔する人には、いくつかの共通した特徴があります。
この記事では、退職代行で後悔する人の特徴5つと失敗しないために知っておくべき注意点を解説します。
退職代行サービスを使って後悔する人の特徴5選
1. サービス内容を十分に理解していなかった人
「退職代行にお願いすれば、すべて丸く収まる」と安易に考えている人は、後悔する可能性が高いです。
退職代行には、主に「民間企業」「労働組合」「弁護士事務所」の3種類があり、それぞれできることが違います。
たとえば、有給消化や未払い賃金の交渉をしたいのに、交渉権のない民間企業に依頼してしまい、結果的に自分で会社とやり取りすることになってしまうケースがあります。
2. 料金の安さだけでサービスを選んだ人
退職代行の料金は、サービスによって大きく異なります。
安価なサービスは魅力的ですが、料金だけで選んでしまうと、必要なサービスが含まれておらず、後から追加費用を請求されたり、トラブルが発生した場合に対応してもらえなかったりすることがあるので注意が必要です。
3. 会社との関係を修復したいと考えていた人
「円満退職」を望んでいるのに、退職代行サービスを利用したことで、会社との関係が完全に断絶してしまい、後悔するケースです。
退職代行は、会社との直接的な対話を避けるためのサービスです。そのため、退職代行に依頼した時点で、会社との関係は悪化する可能性が高いことを理解しておく必要があります。
4. 退職後に転職先が見つからない人
退職代行サービスは、あくまで「退職」を代行するサービスです。転職先の斡旋やキャリア相談は含まれていません。
退職代行を利用して勢いで会社を辞めたものの、その後の転職活動がうまくいかず、収入が途絶えてしまうと、「安易に辞めなければよかった」と後悔することにつながります。
5. 「退職代行に頼るなんて…」と罪悪感を感じてしまう人
周囲の意見や社会的な価値観を気にして「自分で辞めるのが筋だったのではないか」と後悔してしまう人もいます。
退職代行を利用する背景には、パワハラや人間関係の悩みなど、やむを得ない事情があることがほとんどです。しかし、そのことを割り切れず、自分を責めてしまうと、後悔の念が大きくなってしまいます。
退職代行で失敗しないための注意点
後悔しないためには、退職代行サービスを利用する前に、以下の3つのポイントを必ず確認しましょう。
1. サービスの運営元と対応範囲を確認する
退職代行サービスが「民間企業」「労働組合」「弁護士事務所」のどれに該当するかを必ず確認してください。
交渉が必要な場合は、弁護士事務所、もしくは労働組合が運営するサービスを選びましょう。
2. 料金体系と追加料金の有無を確認する
契約前に、基本料金に含まれるサービス内容と、追加料金が発生するケースを詳しく確認しましょう。
無料相談などを利用して、納得がいくまで質問することが大切です。
3. 退職後の計画を立てておく
退職代行を依頼する前に、次の仕事はどうするか、当面の生活費は大丈夫かなど、退職後の計画を立てておきましょう。
転職エージェントに登録して、事前に転職活動を始めておくのも有効です。
後悔しない退職代行サービスの活用をしましょう!
退職代行サービスは、あなたの心と体を守るための大切な選択肢です。後悔しないためには、「なぜ後悔するのか」を理解し、正しい知識を持ってサービスを選ぶことが重要です。
安易に利用するのではなく、まずは無料相談などを活用して、あなたの状況に合った最適な選択肢を見つけましょう。
Wrote this article この記事を書いた人

あゆ
元ナース・保健師のあゆ。 元看護師・保健師で、転職5回を経て現在はフリーランスとして活動中! 看護師として働く中で、悩み続けて1年かけて退職した経験があります。その過程で、退職を切り出す難しさや、退職後のキャリアへの不安を痛感しました。 『ナースの退職お悩み相談室』では、退職を考える看護師の方々に役立つ情報や、退職代行サービスの活用法、退職後のキャリアプランなどを発信しています。皆さんが一歩踏み出すお手伝いができれば嬉しいです。